Hyper-ストレート工法
プレボーリング拡大根固め工法による高支持力杭工法
Hyper-ストレート工法は、全掘削工程が同径のストレート掘削工法で、高支持力を得る
ための専用下杭を使わず、 標準の既製コンクリート杭を使用するシンプルなプレボーリ
ング系高支持力杭工法です。 本工法は掘削装置のへッド、スクリューおよび攪拌ロッド
を用いて掘削液を吐出しながらプレボーリングを行い、 掘削孔を築造します。同径にて
所定の深度まで掘削した後、同配合の根固め液・杭周固定液を注入し、杭を自沈または
回転により所定の支持層に1D以上挿入します。また、高精度で効率的に施工をサポート
する施工管理装置を活用することで、 根固め球根部の築造管理や支持層管理をリアル
タイムで行い、品質確保に努めております。
特長・規格
(1)シンプルな施工
Hyper-ストレート工法は、全掘削工程を同径で施工するストレート掘削のため、施工管理
が容易で工期も短縮されます。
(2)標準既製コンクリート杭を使用
高支持力を得るための専用下杭が不要で、従来の標準既製コンクリート杭が使用可能です。
PHC杭、PRC杭、SC杭、ST杭 (水平力を得るために頭部を拡大する場合)などの既製コン
クリート杭及び鋼管杭(上杭)の使用ができ、下杭は杭径は300mmから1000mm、上杭及び
中杭は300mmから1200mmとしています。
(3)低コストで高支持力
先端支持力係数 α (砂質・礫質地盤363、粘土質地盤341)が、旧大臣認定工法と比べて大幅
アップするため、大幅なコストダウンが図れます。また、施工地盤から杭先端までの最大
施工深さは、砂質・礫質地盤の場合64.5m、粘土質地盤の場合60.3mとなります。
(4)施工管理
Hyper-ストレート工法での施工時には「施工管理装置」を活用することで、根固め球根部
の築造管理や支持層管理をリアルタイムに行い、工事品質管理と信頼性の高い施工が可能
です。施工管理者が操作ボックスのモニターを操作・確認しながら確実に施工管理ができ
ます。(積分電流計、流量計など)
支持力算定式
施工手順
適合条件
認 定 番 号 | 適 応 杭 径 | 適 応 地 盤 | 適 応 施 工 長 |
---|---|---|---|
TACP - 0404 | φ300 ~ φ1000 (*) | 砂 質 地 盤 | 杭施工地盤面 - 64.5m |
TACP - 0405 | 礫 質 地 盤 | ||
TACP - 0453 | 粘土質地盤 | 杭施工時盤面 - 60.3m | |
(*)水平力を得るために使用する上杭・中杭の拡頭杭径は最大φ1200まで使用可能 |